用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

スフォルツァ騎馬像

スフォルツァ騎馬像とは、ミラノ公ルドヴィーコ・スフォルツァ(イル・モーロ)が、父フランチェスコ・スフォルツァを記念してレオナルド・ダ・ヴィンチに発注した青銅の騎馬像の計画。「グラン・カヴァッロ(大きな馬)」とも呼ばれる。当時の世界で最大の騎馬像になるはずだったが、ついに鋳造されなかった。

レオナルドはこの仕事のために大量の準備を重ね、実物大の粘土原型までは仕上げています。1491年5月までに原型が完成し、1493年11月、婚礼の式典に合わせてミラノ公の旧邸の中庭で公開されたと伝わります。

なぜ青銅にならなかったか

1494年、鋳造のために確保されていた青銅は、ミラノ公の姻戚のもとへ送られ、大砲に作り替えられました。続く戦乱のなかで鋳型も失われます。残された粘土原型は、勝者となったフランス軍の射手に的として使われ、土の山に戻ったと伝えられています。設計と原型はあり、足りなかったのは材料でした。

五百年後の再現

約五百年を経て、残されたレオナルドの設計に基づき、別の作者が像を実現させる試みが行われました。計画そのものは形になったことになりますが、それはレオナルドの手による作品ではありません。

補足:発注の年、原型の寸法、破壊の経緯には資料により差や諸説がある。細部は一次史料と最新の研究での確認を推奨する。