情報・技術科。
情報・技術科とは、次期学習指導要領に向けた中央教育審議会の検討において、中学校に創設する方向が示されている教科の名称(案)。現行の技術・家庭科(技術分野)を組み替え、「情報技術」領域と「情報を基盤とした生産技術」領域の二領域で構成する。
情報・技術ワーキンググループの取りまとめ(案)に登場する呼び名です。2026年8月時点では案の段階であり、確定した制度ではありません。
なぜ「情報技術科」ではないのか
案は、この教科が情報技術のみを扱うものではないことを理由に挙げています。生産技術を含む多様な技術を一体的に学び、それらを「技術の統合」を通して領域横断的に扱う教科であるため、「情報技術科」ではなく「情報・技術科」という名称が適当だとしています。中黒は区切りではなく、二つの領域が並んでいることを示す印にあたります。案は同時に、この趣旨が正しく理解されるよう丁寧な周知・啓発が必要だとも書き添えています。
二つの領域と内容項目
「情報技術」領域は、中学校段階における情報活用能力育成の主たる受け皿として位置付けられ、「情報の表現とデジタル化」「プログラミングと自動化」「情報基盤とシステム化」の三つの内容項目で構成されます。「情報を基盤とした生産技術」領域は、現行の材料と加工・生物育成・エネルギー変換に対応する「材料加工とデジタル製作」「生物育成とデータ活用」「エネルギー変換とスマート化」に、横断的・統合的に扱う「技術の統合」を加えた四つです。内容項目の名称はいずれも案の中で仮称とされています。
小学校・高等学校との関係
案では、小学校の総合的な学習の時間に「情報の領域」を付加し、中学校に情報・技術科を創設し、高等学校の情報科を充実させるという三段構えが示されています。高等学校については、情報Ⅰが共通必履修科目となったのが前回改訂であること、大学入学共通テストへの追加が令和7年度であることを踏まえ、情報Ⅰを存置しつつ選択科目としての情報Ⅱを維持する方向とされています。
補足:教科名・領域名・内容項目はいずれも取りまとめ(案)の記載であり、今後の審議で変わる場合があります。最新の内容は文部科学省の一次情報でご確認ください。関連:中学の新教科は「情報技術科」ではありません。中黒一つに、案の意図があります。