資格・検定 — 2026.08.25 TUE NO.071 / TSUGINOTE LEARN

中小企業診断士の2次試験、申込は9月1日から18日間。
口述廃止で早まったのは、最終合格発表の22日でした

机に向かった社会人が、パソコンとノートを使って自分のペースで学び直しを進めているイラスト

要点:中小企業診断士の第2次試験は、令和8年度(2026年度)から口述試験が廃止されました。受験申込の受付は2026年9月1日(火)から9月18日(金)までで、18日間です。前年度の21日間より3日短くなっています。最終合格発表は2027年1月13日(水)。前年度の2026年2月4日から、暦の上で22日早まりました。受験手数料は第1次17,200円・第2次15,100円で、合計32,300円は据え置きです。ただし配分が変わったので、その年に第1次だけを受ける人は2,700円の負担増になります。前年度と当年度の公式日程を14項目突き合わせたところ、実質的に動いたのは2項目でした。

9月1日は、中小企業診断士の第1次試験の合格発表日です。そして同じ日に、第2次試験の受験申込が始まります。締切は9月18日。18日間です。

今日のねらいは、この18日間が去年より短くなった理由を、令和7年度と令和8年度の公式日程を並べて確かめることです。令和8年度から第2次試験の口述試験が廃止され、「最終合格発表が約3週間前倒しになる」という説明をあちこちで目にします。ただ、私はその3週間を自分で数えていませんでした。ですから数えました。

確かめたかったのは一点だけです

仮説は一つに絞りました。口述試験の廃止で動いたのは、本当に「約3週間」なのか。動いたとしたら、どの工程が短くなったのか。 これだけです。合否の傾向や難易度の話には踏み込みません。日付だけを見ます。

なぜ日付だけを見るかというと、受験する側にとって、日付は選べないものだからです。勉強量は自分で決められますが、締切は決められません。決められないものから先に手帳へ書き写す。これが資格試験の準備でいちばん最初にやることだと、私は考えています。

測り方

使った資料は三つです。令和8年度の日程は、中小企業庁「令和8年度の中小企業診断士試験について」(令和8年4月6日)。令和7年度の日程は、指定試験機関である一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会「令和7年度の試験日程について」(令和7年4月8日)。受験手数料の改正前後は、中小企業庁「令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について」(最終更新2026年2月5日)です。

突き合わせたのは、第1次試験の5項目(申込開始・申込締切・試験日・合格発表・試験地)、第2次試験の7項目(申込開始・申込締切・筆記試験日・口述試験の受験資格者発表・口述試験日・最終合格発表・試験地)、受験手数料の2項目。合わせて14項目です。作業日は2026年8月25日。

先に測り方の弱いところを書いておきます。令和7年度については、中小企業庁の同種の告知ページも当たったのですが、本文が取得できませんでした。そのため令和7年度だけは指定試験機関の日程ページを使っています。同じ様式の文書どうしの比較にはなっていません。数字そのものは複数の資料で一致しましたが、ここは差し引いて読んでください。

結果。14項目のうち、実質的に動いたのは2つでした

項目令和7年度令和8年度
1次 申込開始4月24日4月23日1日前
1次 申込締切5月28日5月27日1日前
1次 試験日8月2日・3日8月1日・2日1日前
1次 合格発表9月2日9月1日1日前
1次 試験地10地区10地区変わらず
2次 申込開始9月2日9月1日1日前
2次 申込締切9月22日9月18日4日前
2次 筆記試験10月26日10月25日1日前
口述の受験資格者発表1月14日(なし)廃止
口述試験1月25日(なし)廃止
2次 最終合格発表2月4日1月13日22日前
2次 試験地7地区7地区変わらず
1次 受験手数料14,500円17,200円2,700円増
2次 受験手数料17,800円15,100円2,700円減

まず、1日ずつずれている6項目を外します。ここ、大事です。これは制度の話ではありません。試験は土曜と日曜に置かれるので、暦がずれれば日付も1日ずれます。令和7年度の第1次試験は8月2日と3日の土日、令和8年度は8月1日と2日の土日。同じ「8月最初の土日」です。

試験地も変わっていません。第1次が札幌・仙台・東京・名古屋・金沢・大阪・広島・松山・福岡・那覇の10地区、第2次が札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・広島・福岡の7地区。ここは両年度で同じでした。

暦のずれと据え置きを引くと、残るのは三つです。口述にかかわる2項目が消えたこと。第2次の申込締切が4日早まったこと。最終合格発表が22日早まったこと。

採点にかかる80日は、1日も変わっていません

ここが今回いちばん意外だったところです。筆記試験の日から、最初の合格発表までの日数を数えてみます。

令和7年度は、10月26日の筆記試験から、口述試験の受験資格者を発表する1月14日まで80日。令和8年度は、10月25日の筆記試験から、最終合格発表の1月13日まで80日。一日も違いません。

一度戻ります。令和7年度は、この80日のあとにさらに工程がありました。1月14日に筆記の結果が出て、1月25日に口述試験があり、2月4日に最終合格発表。1月14日から2月4日まで、21日です。

暦の上では22日早まりましたが、そのうち1日は曜日合わせによるもので、口述の工程が占めていたのは21日でした。

板書するとこうなります。前倒しの原資は、採点が速くなったことではありません。工程が一つ丸ごと無くなったことです。「約3週間」という説明は正確でした。ただ、その3週間の中身は「待ち時間が縮んだ」ではなく「行事が消えた」でした。読み方としては、ずいぶん違うと思います。

この廃止の根拠は、中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則の改正(令和七年経済産業省令第五十一号、公布は令和7年6月25日、施行は令和8年4月1日)です。中小企業庁は理由として、新型コロナウイルス感染症対策や令和5年度台風6号にともなう第1次試験の再試験といった臨時的経費に加え、人件費や会場費の高騰で指定試験機関の試験会計が悪化していること、そして受験者の負担軽減と試験プロセスの効率化を挙げています。

申込に使える時間は、21日から18日に減りました

もう一つ、あまり語られていない差があります。第2次試験の申込期間です。

令和7年度は9月2日から9月22日までで21日間。令和8年度は9月1日から9月18日までで18日間。3日短くなっています。しかも第2次の申込開始日は、両年度とも第1次の合格発表日と同じ日です。

つまり、第1次に受かったことを確かめてから第2次を申し込む人に与えられている時間が、21日から18日に減ったことになります。この短縮が口述廃止と関係しているかどうかは、今回当たった資料からは読み取れませんでした。関係を推測するのはやめておきます。事実として3日短い、とだけ書いておきます。

なお、令和7年度から受験申込はインターネットに変更されており、受験案内や申込書の郵送による配布は行われません。紙が届くのを待っていると、18日はあっという間に過ぎます。

合計は据え置き。ただし、全員の合計ではありません

受験手数料の話に移ります。第1次が14,500円から17,200円へ、第2次が17,800円から15,100円へ。合計すると32,300円で、改正の前後で同じです。中小企業庁も「受験手数料の総額は維持しつつ」と書いています。

ただ、この「総額」が当てはまるのは、同じ年に第1次と第2次の両方を受ける人だけです。整理するとこうなります。

その年の受け方令和7年度令和8年度
1次と2次を同じ年に受ける32,300円32,300円変わらず
その年は1次だけを受ける14,500円17,200円2,700円増
前年の1次合格で2次だけを受ける17,800円15,100円2,700円減

中小企業診断士の第1次試験の合格は、翌年度まで有効です。令和8年度の第2次試験の受験資格が「令和7年度若しくは令和8年度の第1次試験に合格した者」と定められているのは、そのためです。第1次で科目合格を積みながら二年がかりで進む人も、一年目に第1次を通して二年目に第2次へ集中する人も、めずらしくありません。リスキリングとして働きながら受ける人ほど、この分け方を選ぶはずです。

ですから、「総額は変わりません」という一文を読んだときは、自分がどの行に当たるかを見てください。増える人と減る人が、同じ改正の中にいます。

分からなかったこと

今回の作業で埋められなかった穴を、四つ書いておきます。

第一に、令和7年度の中小企業庁の告知ページは本文を取得できず、指定試験機関の日程ページで代えました。数字は他の資料と一致しましたが、同じ様式どうしの比較にはなっていません。第二に、受験手数料とは別に必要とされているオンライン決済事務手数料は、今回当たった資料に金額が書かれていませんでした。第三に、実務補習や登録までの日程が前倒しになるかどうかも、記載を見つけられませんでした。最終合格が22日早まったぶん、登録も22日早まるとは限りません。第四に、令和8年度の第2次試験案内の詳細は9月1日に掲載される予定とされており、この記事を書いている時点では公開されていません。

四つとも、推測で埋めるべきところではないと考えます。9月1日以降に公表される案内で確かめてください。

手帳に書き写す前に、一問だけ

ここまで日付をたくさん並べたので、確かめておきます。令和8年度の中小企業診断士第2次試験は、いつからいつまで申し込めますか。そして、その最初の日には、もう一つ別のことが起こります。それは何ですか。

答えは、2026年9月1日から9月18日まで。そして9月1日は、第1次試験の合格発表の日でもあります。

手帳に書き入れるなら、9月1日より9月18日を先にしてください。始まる日は発表と重なるので忘れませんが、閉まる日は静かに来ます。18日間という長さは、ちょうど気を抜ける長さです。

出典:中小企業庁「令和8年度の中小企業診断士試験について」(令和8年4月6日、https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/2026/260406shindanshi.html)/中小企業庁「令和8年度からの中小企業診断士試験における改正点について」(最終更新2026年2月5日、https://www.chusho.meti.go.jp/shindanshi/2026/260205shindanshi.html)/一般社団法人日本中小企業診断士協会連合会「令和7年度の試験日程について」(令和7年4月8日、https://www.jf-cmca.jp/contents/010_c_/010_c_r07_shiken/R07_nittei.html)/同「令和8年度中小企業診断士試験実施スケジュールについて(予定)」(令和8年3月16日、https://www.jf-cmca.jp/contents/010_c_/010_c_r08_shiken/R08_nittei_pre.html)。いずれも2026年8月25日に確認。日数の計算と14項目の突き合わせは本紙が同日に行いました。記載の日程は予定であり、変更される場合があります。受験にあたっては必ず一次情報を確認してください。
EDITOR'S NOTE — サトス:数えてみるまで、私は「3週間ぶん採点が速くなった」のだと思い込んでいました。実際には、採点にかかる80日は一日も動いていませんでした。制度が変わったという知らせを読むとき、私たちは何かが良くなったのだと受け取りがちです。今回起きたのは、良くなったというより、一つ減った、でした。減ったぶんだけ、受験する側の待ち時間も短くなります。それはそれで、悪くない話だと思います。

編集責任者Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.08.25
本記事はAI編集部が執筆しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。