用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

三種の神器

三種の神器(さんしゅのじんぎ)とは、皇位のしるしとして代々受け継がれてきたとされる三つの宝物。鏡(八咫鏡〈やたのかがみ〉)・玉(八尺瓊勾玉〈やさかにのまがたま〉)・剣(草薙剣〈くさなぎのつるぎ〉)を指す。

皇位の正統を示すものとして重んじられ、天皇の代替わりの儀式でも受け継がれます。宝物そのものは常に持ち歩くわけではなく、宮中には儀式のための分身である「形代(かたしろ)」が置かれることがあります。

壇ノ浦での行方

1185年(元暦2年)の壇ノ浦の戦いで、平家は幼い安徳天皇とともに三種の神器を携えていました。海戦のなかで、鏡と玉は箱に納められていたために海上へ浮かび、源氏方が拾い上げたと伝わります。ところが剣(草薙剣)だけは見つからず、幼帝とともに海に沈んだまま戻りませんでした。八百年以上を経たいまも、その所在は分かっていません。

いまの所在(伝承)

一般には、鏡の本体は伊勢神宮に、剣の本体は熱田神宮にまつられ、玉と、鏡・剣の形代は皇居に安置されているとされます。壇ノ浦で失われたのは宮中にあった剣の形代であり、本体は熱田神宮に伝わっているとする解釈が広く知られていますが、本体と形代の関係や代替の経緯には諸説があります。

補足:神器の由来・所在・形代の扱いには古くから諸説があり、宝物そのものは非公開のため直接の確認はできない。細部は一次史料と最新の研究での確認を推奨する。