用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

入学希望既卒者

入学希望既卒者とは、すでに中学校を卒業しているが、不登校などにより十分な教育を受けられなかったため、夜間中学(公立中学校の夜間学級)での学び直しを希望する人。文部科学省の「夜間中学等に関する実態調査」で、義務教育未修了者と並ぶ区分として用いられる。令和6年度調査では、日本国籍を有する生徒713人のうち78.4%(559人)がこの区分だった。

夜間中学は、義務教育を受ける機会を得られなかった人のための場として始まりました。この語が示すのは、そこからもう一段はみ出した層です。卒業証書は持っている。しかし学校で学んだ実感がない。その状態を制度の側から名づけたのが「既卒者」という言い方で、「入学希望」が前に付くことで、対象として想定されていることが示されます。

割合の推移

日本国籍を有する生徒の属性別の割合は、平成29年度が22.1%(73人)、令和元年度が42.9%(148人)、令和4年度が69.6%(361人)、令和6年度が78.4%(559人)と推移しています。義務教育未修了者との比率は、この期間に反転しました。生徒数そのものも令和4年度の1,558人から令和6年度の1,969人へ増え、39歳以下の若年層は786人から1,114人になっています。

制度上の位置づけ

文部科学省は「義務教育修了者が中学校夜間学級への再入学を希望した場合の対応に関する考え方について」という通知を出しており、卒業していることが再入学を妨げる理由にはならない旨を整理しています。令和6年度調査の結果を各教育委員会へ知らせる事務連絡(令和7年1月31日)では、この区分の割合が増加していることを踏まえ、地域の実情に応じてさまざまなニーズの把握に努めるよう求めています。あわせて、在住や在勤以外の入学要件を独自に定めている例が見られることについて、昼間の中学校に倣い可能な限り受け入れるよう努めてほしい、とも書かれています。

補足:数値は令和6年5月1日現在(公表は令和7年1月31日)。入学の要件・手続きは学校ごとに異なるため、検討する際は各学校・各教育委員会の案内で確認してください。関連:中学校は、卒業したあとでも通い直せます。授業料は無料で、来年4月入学の受付は9月に始まります。生涯学習高等学校卒業程度認定試験