用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

ランス・オ・メドー

ランス・オ・メドー(L'Anse aux Meadows)とは、カナダ・ニューファンドランド島の北端にある、中世の北欧(ヴァイキング)の集落跡。コロンブス以前にヨーロッパ人が北アメリカへ到達していたことを示す、現在のところ確実な物証とされる。

1960年、ノルウェーの探検家ヘルゲ・イングスタットと、考古学者である妻アンネ・スティーネ・イングスタットがこの遺跡を見つけました。1961年からの数年にわたる発掘で、北欧様式の建物の跡が複数あり、出土した遺物もグリーンランドやアイスランドの同時代のものとよく似ていることが確認されました。

世界遺産と年代

その価値が認められ、1978年にユネスコの世界遺産に登録されました。さらに近年の研究では、遺跡から出た木材の年輪を調べ、993年頃の宇宙線スパイク(ミヤケ・イベント)を目印に用いることで、木が切られた年が1021年と特定されました。

慎重に線を引くべき点

この場所が北欧の拠点であったことは確からしい一方で、サーガに登場するレイフ・エリクソン本人が営んだ集落そのものかどうかは、遺跡だけからは確かめられません。物語の登場人物と発掘現場を、そのまま結びつけて語ることはできない、というのが誠実な立場です。

補足:遺跡の性格や滞在期間、サーガとの対応には諸説がある。細部は最新の一次情報・研究での確認を推奨する。