用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

ヴィンランド

ヴィンランド(vinland)とは、中世の北欧(ヴァイキング)の人々が、いまの北アメリカ東部に見いだしたと伝わる土地の呼び名。古ノルド語で「ぶどうの地」を意味するとされ、自生するぶどうにちなむという説がある。

この地名は、中世アイスランドで書き残された物語「サーガ」に登場します。とくに『赤毛のエイリークのサガ』と『グリーンランド人のサガ』の二つ(あわせて「ヴィンランド・サガ」と呼ばれます)が、北欧の人々の北アメリカ到達を語り、レイフ・エリクソンらが西暦1000年前後にたどり着いたとされます。ただしサーガは13世紀ごろに文字にまとめられた後代の記録で、そのまま史実の台本とは読めません。

三つの土地

物語では、北から順に三つの土地に名がつけられます。岩ばかりの「ヘルランド」、森におおわれた「マルクランド」、そしてぶどうにちなむ「ヴィンランド」です。今日ではそれぞれ、カナダのバフィン島・ラブラドル半島・ニューファンドランド島あたりに当たると考える研究者が多いものの、名と場所の対応は推定であり、確定してはいません。

物証

ヴィンランドの実在を裏づける物証として知られるのが、ニューファンドランド島の遺跡「ランス・オ・メドー」です。近年の研究では、この地で木が切られた年が1021年と特定され、コロンブス(1492年)以前の到達を暦の上で示しています。

補足:地名と現在地の対応、到達の経緯には諸説がある。細部は最新の一次情報・研究での確認を推奨する。