用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

海への競争

海への競争(race-to-the-sea)とは、1914年9月から11月にかけて、第一次世界大戦の西部戦線で、両軍が互いの北の端を回り込もうとして繰り返し部隊を北へ送った一連の動き。回り込みに失敗するたびに戦線の端が北へ伸び、ベルギー沿岸で行き止まりになった。

「競争」と訳されますが、海を目標にして走ったわけではありません。9月のマルヌ会戦とエーヌ川の戦いで正面から破れなくなった両軍が、端を回ろうとして北へずれ、その結果として海に着いた、というのが実際の順序です。

行き止まりのつくられ方

北の端はベルギー沿岸で尽きます。10月のイーゼル川の戦いでは、ベルギー軍がニーウポールトの水門を開けて干拓地に海水を入れ、幅1.6キロほどの浸水帯をつくって進路をふさぎました。最後の激戦が10月19日から11月22日の第一次イーペル会戦で、双方に大きな損害が出たものの突破口は開きませんでした。

その後

11月末には、北海のニーウポールトからスイス国境まで、約700キロ(440マイル)の切れ目のない塹壕線ができました。以後の西部戦線は、この線を前提とした戦いになります。

補足:戦線の全長は数え方により400〜475マイル程度の幅で記される。各戦闘の開始日・終了日も資料によって一致しない場合がある。