ミヤケ・イベント。
ミヤケ・イベント(Miyake event)とは、太陽の大規模な活動などによって地球に降りそそぐ宇宙線が急増したと考えられる出来事。その年、大気中で作られる放射性炭素(炭素14)が世界中で一斉に跳ね上がり、その年に育った樹木の年輪に、はっきりした共通の"目印"として刻まれる。
世界のどこの木でも同じ年の年輪に同じ印が残るため、いわば自然がつけた共通の日付印として使えます。研究者にちなんで名づけられ、西暦775年頃・993〜994年頃などの例が知られています。年輪の年代を数える「年輪年代測定」の精度を大きく高める基準点になります。
歴史の年号を裏づける
この目印は、歴史の出来事を暦の上で確かめる手がかりにもなります。カナダの遺跡ランス・オ・メドーでは、遺跡から出た木材の年輪に993年頃の印を探し当て、そこから樹皮側へ年輪を数えると28本外側で樹皮に達しました。つまり、その木が切り倒されたのは993年頃から28年後の1021年だと導かれ、ヴァイキングの北アメリカ到達を裏づける決め手となりました。歴史の年号が、天文と年輪という理科の手法で確かめられた例です。
補足:発生年や原因(太陽活動など)の詳細は研究が進行中で、諸説がある。細部は最新の研究での確認を推奨する。