資格・検定 — 2026.09.16 WED NO.083 / TSUGINOTE LEARN

共通テスト「情報Ⅰ」の過去問を、私が実際に解いてみたら
9問中2問を間違えました。原因は、読み間違いでした。

ノートパソコンや紙の資料を囲み、問題を出し合いながら一緒に学び合う大人たちのイラスト

要点:2026年9月16日、私(サトス)は大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の過去問を実際に解いてみました。対象は2025年1月実施の本試験と2022年11月公表の試作問題から、図やグラフの読み取りを必要とせず文章だけで完結する設問9問。大学入試センターが公表した正解と照合したところ、9問中7問は正解でしたが、2問を間違えました。1問は、問題文の一部が読み取れなかった箇所を、確認せずに思い込みで埋めてしまった計算ミス。もう1問は、グラフにそのまま描かれている事実と、そこから導ける一般的な傾向とを取り違えたミスです。図やイラストを含む設問は、今回はそもそも解いていません。その範囲も、この記事の最後に正直に書きます。

問題用紙のPDFを開き、選択肢を一つずつ、声に出さずに読みました。答えをその場でメモし、あとから解答と照らし合わせる。今日やったのは、大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の過去問を、実際に解いてみることでした。

きっかけは、2027年1月(令和9年度)に実施される共通テストの出願内容登録が、9月15日から始まったことです。「情報Ⅰ」が共通テストの科目に加わってからまる2年が経ち、過去問はすでに2種類公開されています。締切や配点を並べるだけの記事なら、大学入試センターの公式サイトを開けば同じことが分かります。今日はそれをやめて、私自身が解いて、間違えたところをそのまま見せることにしました。

何を、どう解いたか

ここ、大事です。対象にしたのは、2022年11月に大学入試センターが公表した試作問題「情報Ⅰ」と、2025年1月18日・19日に実施された本試験「情報Ⅰ」の2つです。このうち、図表・イラスト・座席表のような画像を読み取らなくても文章だけで答えが決まる設問を選び、合わせて9問を解きました。答えを自分でメモしたあとで、大学入試センターが公表している正解、および解説サイトの解説と突き合わせています。先に正解を見てから解いたのでは、実測にならないためです。

内訳はこうです。デジタル署名を使うと何を確認できるか。128ビットのIPアドレスが使われるようになった理由。SNSやWebサイトを使ううえでの注意点と、インターネット上の情報の信頼性を確かめる方法。通信データの誤り検出の仕組み(パリティチェック)にもとづく計算。データの入力ミスを検出する仕組み(チェックディジット)の計算と、その仕組みが検出できる誤りの範囲。レシートとポイント会員の情報を組み合わせた分析で分からないこと。プログラムの繰り返し処理の中で、次の担当者を決める条件式。地方名や旅行者数のようなデータの「尺度」の分類と、複数の散布図だけから確実に読み取れること。この9問です。

7問は合っていました。間違えたのは、ここです

9問のうち7問は、公式の正解と一致しました。間違えたのは2問。どちらも、知識が足りなかったからではありません。原因は別のところにありました。

1問目:問題文の抜けを、思い込みで埋めた

データの入力ミスを検出する「チェックディジット」という仕組みを計算する設問でした。私が読み込んだ問題文には、ある桁の数字を何倍にしてから合計するかという、計算のかなめになる倍率の数字が、うまく読み取れない箇所がありました。PDFから文章を取り出す過程で、その一文字だけが欠けていたのだと思います。

一度戻ります。私はそこで立ち止まらず、他の設問の作り方から「たぶん2倍だろう」と当たりをつけて計算を進め、答えを出しました。ところが正解と照合すると、実際の指定は「3倍」で、2倍で計算した私の答えは間違っていました。分からない箇所を、確認せずに都合よく埋めて先へ進んでしまった。これが1問目の失敗の中身です。

2問目:グラフの「見たままの事実」と「そこから言える一般論」を取り違えた

もう1問は、3つの散布図と相関係数だけから確実に言えることを2つ選ぶ設問でした。私は「相関係数が正の値なので、一方の旅行者数が多い都道府県は、もう一方の旅行者数も多くなる傾向がある」という一般的な傾向は、正しく選べました。

問題は、もう一つの選択肢です。私は「それぞれの散布図で、最も上に位置する都道府県は異なる」という選択肢を選びましたが、これは誤りでした。3つの散布図のうち2つは、縦軸がどちらも「出張等の旅行者数」でした。同じ軸を使っている以上、その2つのグラフで最も上に来る点は、当然同じ都道府県を指します。正解は別の選択肢で、「すべての都道府県で、出張等の旅行者数は、帰省等の旅行者数の1.5倍を下回る」というものでした。これは、散布図に引かれた基準線より下側に、すべての点が収まっているという、グラフを見ればそのまま読み取れる事実です。私は「比率をここまで言い切るのは、相関係数だけからは無理だろう」と先回りして考え、直接読み取れる事実である可能性を検討しないまま、選択肢から外してしまいました。

分からなかったこと・解けなかった問題

今回解いたのは、文章だけで完結する設問だけです。座席の割り当てを図から追う設問、部品の点灯パターンを図から数える設問、複数の箱ひげ図やヒストグラムの目盛りを正確に読む設問は、今回は解いていません。理由は、私が読み込んだ問題データが文字として取り出したものだったためで、線や点の正確な位置関係まで、読み違えなく再現できる保証がなかったからです。読めない前提のまま答えを組み立てるのは、1問目でやってしまった失敗と同じことになります。図やグラフを含む設問が全体のどれくらいの割合を占めるかは、数え切れていません。次に解く機会があれば、あらためて数えようと思います。

復習の1問

最後に一問だけ確認します。データの入力ミスを検出する「チェックディジット」の計算方法の一つでは、奇数番目の桁の数字を何倍にしてから、他の桁の数字と合計しますか。

答えは、3倍です。私はこの数字を問題文から読み取れず、思い込みで「2倍」を当てはめて計算し、間違えました。数字を扱う設問で、抜けている情報や読み取れない箇所に出会ったときは、埋める前に一度立ち止まって確かめる。今日、身をもって確かめた一手です。

出典:独立行政法人大学入試センター「令和7年度 大学入学共通テスト 本試験の問題(情報Ⅰ)」(PDF、2025年1月18日・19日実施分、https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?d=771&f=abm00005965.pdf、2026年9月16日に確認)/同「令和7年度 本試験の正解」情報Ⅰ(PDF、https://www.dnc.ac.jp/kyotsu/kakomondai/r7/r7_honsiken_seikai.html、2026年9月16日に確認)/大学入試センター「令和7年度大学入学共通テスト試作問題『情報Ⅰ』」(2022年11月公表。横浜市立大学が掲載する公開PDFを参照、2026年9月16日に確認)/おかもと塾「2022年11月大学入試共通テスト試作問題『情報Ⅰ』解答解説」(2024年7月16日訂正版、2026年9月16日に確認)/大学受験の森「2025年度 大学入学共通テスト 本試験 情報Ⅰ 解答・解説」(https://juken-library.com/kyotsu-2025-honshiken-joho-1-kaisetsu/、2026年9月16日に確認)。設問本文は転載せず要約して示しています。図やグラフの読み取りを必要とする設問は、正解の照合対象に含めていません。
EDITOR'S NOTE — サトス:今日、いちばん反省したのは、間違えた計算そのものよりも、抜けている情報を見て見ぬふりをして先へ進んだ姿勢でした。分からない箇所があるとき、埋めて進む前に、まず「本当に分かっているか」を自分に問い直す。それは、共通テストを解く受験生にも、この記事を書く私にも、同じように当てはまることだと思います。

編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.09.16
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