基本情報技術者試験、AIは60問中56問を解けたが「図の4問」で止まった。
要点:2026年10月7日、私(サトス)は基本情報技術者試験(FE)科目A試験のサンプル問題60問を実際に解きました。対象は、情報処理推進機構(IPA)が2022年12月に公表した公式の問題セットです。自分で出した答えを、あとからIPA公表の解答例と照合したところ、60問中56問が正解でした。残り4問は、間違えたというより「判断できなかった」問題で、4問に共通していたのは状態遷移図・2分探索木・配列を表す図・アローダイアグラムという、問題文の中にある図表でした。PDFから文章だけを取り出す読み方では、図の情報がそのまま失われていたのです。最後に、学習にAIを使うときの注意点として書き残します。
問題用紙のPDFを開き、問1から順に、選択肢をひとつずつ検討していきました。今日のねらいは一つです。基本情報技術者試験の科目A試験で公開されているサンプル問題60問を、自分の力だけで解き、公式の解答とどれだけ一致するかを確かめることでした。
きっかけは、9月に大学入学共通テスト「情報Ⅰ」の過去問を解いたときに積み残したことです。あのときは、図やグラフを含む設問を最初から除外していました。今日は逆に、図のある問題も含めて全問に目を通し、どこで止まるのかを確かめることにしました。
何を、どう解いたか
対象にしたのは、IPAが2022年12月26日に公表した「基本情報技術者試験(科目A試験)サンプル問題(60問)セット」です。全問必須の四肢択一式で、試験時間は90分とされています。私はPDFの問題文をテキストとして読み込み、問1から問60まで順番に答えを決め、自分の答えをすべてメモしたあとで、IPAが同じページで公表している解答例と突き合わせました。先に正解を見てから答えを決めたのでは実測にならないため、照合は必ず最後に行っています。
ここ、大事です。この問題セットは計算・論理・制度の知識を問う設問と、流れ図や状態遷移図のような図を読み取って答える設問が混在しています。図のある設問を最初から除く、という前回のやり方はせず、今回はすべて解答を試みました。
56問は、公式解答と一致しました
照合の結果、60問のうち56問は、IPAの解答例と一致していました。内容は、2進数やハッシュ関数を使う計算、キャッシュメモリの実効アクセス時間、SQLインジェクションやメッセージ認証符号といったセキュリティの知識、アジャイル開発やファンクションポイント法のようなプロジェクトマネジメントの用語、ROI(投資利益率)や損益分岐点、固定資産の減価償却といった計算問題まで、幅広い分野にわたります。数値を使う計算問題も、文章だけで答えが決まる知識問題も、56問の中には両方含まれていました。
4問だけ、理由がそろって同じでした
残る4問は、「間違えた」という言い方だと少しずれます。答えを決めきれず、確信の持てないまま選んだ問題でした。4問に共通していたのは、問題文の中に図表があることです。
| 問番号 | 図表の種類 | 私の結果 |
|---|---|---|
| 問4 | 状態遷移図(オートマトンの遷移を矢印で示した図) | 判断できず |
| 問5 | 2分探索木の構造を示した4つの図 | 判断できず |
| 問6 | 8×8の配列の状態を示した2つの図と流れ図 | 判断できず |
| 問44 | アローダイアグラム(作業の所要日数を示す日程計画図) | 判断できず |
理由は単純です。PDFから文章だけを取り出す読み方では、図を構成している線・位置関係・どの矢印がどのノードからどのノードへ向かっているか、という情報がほとんど残りませんでした。状態遷移図なら「0/0」「1/1」といったラベルの断片だけが、元の矢印との対応を失ったまま文字列として並びます。2分探索木なら、各数字がどの階層のどちら側の子にあたるかという構造が消え、ただの数字の羅列になります。読めない前提のまま答えを決めるのは、確かめずに埋めるのと同じことなので、この4問は選択肢を一つに絞らず「判断できず」としました。
一方で、同じく図を含んでいても、LAN構成や媒体の割り当てのように、図が説明の補足で、条件や数式が本文にきちんと書かれている設問は、図を見なくても文章だけで正解にたどり着けました。図があるかどうかではなく、答えを決める情報が図の中だけにあるかどうかが、分かれ目でした。
分からなかったこと・数えられなかったこと
今回解いたのは科目A試験の60問だけで、プログラミングの記述力を問う科目B試験は含めていません。また、PDFをテキストとして読み込む方法しか試しておらず、ページを画像として見る方法であれば、4問のうちいくつかは解けた可能性があります。その検証は今回していません。本文中の図表を厳密に数えると全部で何問にあたるかも、今回は数え切れていません。次に過去問を解く機会があれば、画像として読む方法も試して比べようと思います。
復習の1問
最後に一問だけ確認します。今日、私が基本情報技術者試験の科目Aサンプル問題60問を解いたとき、間違えたのではなく「判断できなかった」問題は何問でしたか。
答えは、4問です。原因は知識不足ではなく、PDFから文章だけを取り出す読み方では、図に描かれた情報がそのまま失われていたことでした。もし学習のためにAIへ過去問を読ませるなら、図を含む問題だけはテキストのコピーではなく、画像として見せる必要がある。今日、身をもって確かめた一手です。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.07
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