共通テストの出願内容登録が、9月15日午前10時に始まります。
今年から変わった3つの点を、先に済ませておけます。
要点:2027年度(令和9年度)大学入学共通テストは、出願内容の登録が9月15日午前10時に始まります(登録の締切は10月2日午後5時、検定料の支払いは同日午後11時59分まで)。大学入試センターが公開した「受験案内」の改正で、今年は3つの点が変わりました。①顔写真登録の画面に、登録エラーを防ぐガイド線が新たに表示されます。②電子機器の扱いが厳格化され、スマートフォンなどは電源を切っていても、かばん等にしまっていなければ「使用しているもの」とみなされ不正行為として扱われます。③インターネット出願ができない場合の対応が明確になり、「真にやむを得ない事由」に限り、事前に大学入試センターへの問い合わせが必須になりました。「パソコンやスマートフォンを持っていない」という理由だけでは認められません。出願サイトの操作マニュアル第2編(出願・受験票・成績の閲覧編)は9月1日に公開済みです。
電源を切ってかばんの奥にしまったつもりのスマートフォンが、机の上に置いたままだと「不正行為」とみなされる。そんな注意書きに、姿勢を正した人がいるかもしれません。
大学入学共通テスト(2027年度・令和9年度実施)の出願内容登録が、9月15日午前10時に始まります。今日のねらいは、大学入試センターが公開した「受験案内」の改正点を確かめ、去年までと変わった点を三つに絞って、9月15日までにできる準備を一緒に整理することです。
出願の窓は、二段階です
まず日程を確認します。マイページ作成の窓はすでに7月1日午前10時に開いており、10月2日まで続いています。ここ、大事です。今回9月15日に新しく開くのは、その先にある「出願内容の登録」という二つ目の窓です。
| 手続き | 期間 |
|---|---|
| マイページ作成・受験上の配慮申請 | 2026年7月1日午前10時 〜 10月2日 |
| 出願期間(出願内容の登録・検定料等の支払い) | 2026年9月15日午前10時 〜 10月2日午後5時(検定料の支払いは同日午後11時59分まで) |
| 出願内容の確認・訂正期間 | 2026年10月9日 〜 10月16日 |
| 受験票の取得・印刷 | 2026年12月4日 〜 |
| 本試験 | 2027年1月16日(土)・17日(日) |
| 追試験・再試験 | 2027年1月23日(土)・24日(日) |
一度戻ります。検定料を支払わないと、出願そのものが完了しません。登録だけ済ませて支払いを翌日に回す、という余裕はないと考えておいたほうが安全です。出願サイトの操作マニュアルは、大学入試センターが第1編「マイページ作成編」に続き、9月1日に第2編「出願・受験票・成績の閲覧編」を公開しました。顔写真のアップロードや検定料の支払い手続きが、画面の画像つきで説明されています。志望大学への出願手続を扱う第3編は、11月上旬ごろの掲載予定です。
変わった点は、三つです
ここから、去年までの実施状況を踏まえて改正された点を見ていきます。一つ目は、顔写真の登録です。顔が小さすぎるといった理由で登録がエラーになるケースを防ぐため、登録画面に適切な大きさなどを示す「ガイド線」が新しく表示されるようになりました。写真そのものの条件(令和7年7月1日以降に撮影した、上半身・無帽・無背景で鮮明な画像。スマートフォンやデジタルカメラで撮った写真でもよい)は変わっていません。失敗しにくくなった、という改善です。
二つ目は、電子機器の扱いです。ここが今回いちばん覚えておいてほしい変更です。
電源を切っていても、かばんの中などにしまっていなければ「使用しているもの」とみなし、不正行為とすることが明記されました。あわせて、不正行為が疑われる場合は所持品を確認することがある旨も追記されています。
「切ってあるから大丈夫」ではなく、「しまってあるから大丈夫」に基準が変わった、と考えるとわかりやすいと思います。三つ目は、インターネット出願ができない志願者への対応です。「真にやむを得ない事由」により出願サイトから出願できない場合に限り、事前に大学入試センターへの問い合わせを必須とする形に明確化されました。単に「パソコンやスマートフォンを持っていない」「自宅にインターネット環境がない」という理由だけでは、この対応の対象にはなりません。
本人確認も、強くなっています
変わったのは受験案内の文言だけではありません。大学入試センターが高校関係者向けに公開した説明協議会の動画によれば、通信機器を悪用した不正や、別人が受験する「替玉受験」が発生していることを踏まえ、文部科学省は出願から入学までの各段階で不正防止策を講じるよう各大学に求めています。対面試験でもオンライン試験でも、受験票の顔写真だけでは本人確認が十分でないと判断された場合には、顔写真付き身分証明書の提示や、本人しか知り得ない事項についての質問が行われることがあります。合格したあとの入学時にも、受験者と入学者のすり替えを防ぐため、あらためて本人確認が行われます。試験当日に顔写真付きの身分証明書を携帯する必要がある点も、今回の受験案内で新しく明記されました。
今日からできる準備
9月15日までに用意しておけることを、四つにまとめます。一つ、顔写真データを用意しておくこと(令和7年7月1日以降の撮影、上半身・無帽・無背景で鮮明な画像)。二つ、出願時に登録する氏名は旧姓や通称名でも差し支えないと明記された点を、必要な人は確認しておくこと。三つ、検定料の支払い方法をあらかじめ確認しておくこと(登録した日のうちに支払いまで終える前提で動くこと)。四つ、試験当日に持参する顔写真付きの身分証明書を、いまのうちに決めておくこと。どれも地味な準備ですが、9月15日になってから慌てるよりは、今日のうちに済ませておける種類のものです。
分からなかったこと
今回、正直に書いておきたいことが二つあります。一つは、志望大学への出願手続そのものを扱う操作マニュアル第3編が、この記事を公開している9月7日の時点ではまだ公開されていないことです。11月上旬ごろとされているので、大学ごとの具体的な出願手続はもう少し先の案内を待つ必要があります。もう一つは、「所持品を確認することがある」という規定について、実際にどの程度の疑いがあれば確認に踏み切るのか、具体的な運用の基準までは今回あたった資料に書かれていませんでした。試験当日の実施要領で補われる可能性がありますが、9月7日時点では確認できていません。
復習の1問
電源を切ったスマートフォンを、机の上に置いたまま試験を受けるとどうなりますか。
答えは、電源を切っていても不正行為とみなされる、です。かばんの中などにしまっていることが条件で、机の上に置いてあるだけでは「使用しているもの」として扱われます。切ってあるかどうかではなく、しまってあるかどうか。今回の改正でいちばん覚えておきたいのは、この一点だったと思います。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.09.07
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