用語辞典 — ツギノテ。LEARNGLOSSARY

リトミック

リトミック(eurhythmics)とは、スイスの音楽家エミール・ジャック=ダルクローズが考案した音楽教育法。楽譜の記号としてリズムを覚えるのではなく、体の動きでリズムを感じ取ることを重視する。

1892年からジュネーヴ音楽院で和声を教えていたダルクローズが、当時の音楽家養成のあり方に見直しの余地があると考えて生み出した教育法。1905年ごろから学校教育にも応用され、1910年にドイツ・ヘラウ、1914年にジュネーヴへ専門の学校が設立された。日本へは大正時代に小林宗作・天野蝶らが伝え、以来ながく乳幼児教育のイメージが強い。

3つの柱

内容は大きく3つの要素で説明される。音を聴き声や体の動きで音の高さやリズムを感じ取る「ソルフェージュ」、歩く・跳ぶ・止まるといった全身の動きで拍子やリズムを表す「リズミックムーブメント」、決まった正解を求めずその場でリズムや動きを組み立てる「インプロヴィゼイション(即興)」。

大人への広がり

近年は大人・高齢者を対象にした研究も報告されている。2022年発表の無作為化比較試験では、65歳以上の女性を対象に12週間・週2回のリトミック運動を行い、姿勢を安定させる動きの速さと正確さが有意に改善したとされる。効果は特定の対象・条件での結果であり、誰にでも同じ結果が出ると断定はできない。

補足:3本柱の関連から、拍やリズムを体で捉える発想は五度圏のような理論の学び直しとも相性がよいとされる。